毎日感染拡大のニュースが流れていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
これ以上何を気をつけたら良い訳?!とコロナに文句を言いた〜いとブツクサ言いながらテラスに出ると、バラの蕾が膨んだり、先日切ったところから新芽が出ていたり、蔦が伸びています。それらを見ていると ”人事を尽くして天命を待つ” と言う言葉がすっと浮かんで来ました。なあんてブツブツ言っていると植物たちは ”いいから早く水くれ〜!” と思っていたことでしょう(笑)
毎年8月になると思い出す1人の女性がいます。
私が10代の頃、父はドキュメンタリー番組のプロデューサーをしていました。子供の頃などは海外ロケも多く、父が帰ってくるとトランクの中から出てくる珍しいぬいぐるみやカードを貰うのが楽しみで、まだ見たこともない遠い世界に胸を躍らせていました。
ちょうど20歳の頃、ロスに取材に行っている父から電話がかかって来ました。でも電話口に出た人物は当時父が取材していた方。広島で少女時代に被爆し顔や体の半分がケロイドと化しましたが、その後アメリカに渡って看護師として勤務しながら平和のためのスピーチなど活動をしている方でした。電話の向こうから、”明日でも心のバケーションにいらっしゃいよ!”と明るい声が聞こえてきました。
当時の私はと言うと、将来何をしたいのかわからず、兎に角何をしても続かない、そんな日々を過ごしていました。そんな私には想像もつかない体験をしながらも人生を自分で切り開いてきた方に合わせる顔など無いと思ったのですが、、、ちょっと待て私。ロス=明るく開放的で大好きになった場所 → にまた行かれる!と思うとすっ飛んでパッキングを始め、2,3日後にはロスに向かいました。
彼女のアパルトマンはヨットハーバーを見下ろす広い部屋で、壁に沢山飾ってある写真に写っているのは家族だけはでなく、ハリウッド俳優の友達が何人もいて、まるで別世界にいるような気分でした。クイーンサイズのベッドも心地よく、毎朝キラキラ輝く海とヨットを見下ろしながら食べる朝食の美味しいこと!
ビバリーヒルズやサンタモニカをドライブしながら彼女は私に ”自分を見つめると言うことは、これからどうしようと悩むことではなく、今目の前にいる大切な人たちをどうしたら笑顔に出来るか考えることなの。相手を思いやる気持ちに満ちていれば、その次のステップは自ずと見えてくるから大丈夫よ。私はピカが落ちたって大丈夫だんだから!”と笑って語りかけてくれました。この開放的な環境の中、彼女と話しているうちに自分なりの感覚で心の在り方が少しわかり、スッキリした私を空港に迎えに来た母と弟は、私が手を振っても気付かないくらい雰囲気が変わっていたようです!整形した訳でも髪型を変えた訳でもないのに、きっと ”満たされる” と言うのはこういう状態のことなのでしょう。
今もこの時の経験が私の原点にあります。頂いた愛はバスケットボールのようにパスしていこうと言う気持ちを大切にしています。結果として出来ているかは別として(笑)
そして毎回サロンのスライドでお見せしている王侯貴族たちの贅を尽くした暮らしは決して ”もの” だけではなくその根本にあるのは ”文化” です。何が美しいのかを理解している土壌があってこそ輝いて見えるのです。それは現代を生きる私たちも同様です。日々どんな本を読んで、どんな映画を見て、どんな音楽を聞いて過ごすのか、人生の質を上げる過ごし方が今の状況下で大切なのではないでしょうか。
出会った方たちにあの時ロスで頂いた良いエネルギーをパスしていけるように過ごして行きたいと、サロン3年目にして改めて感じております。皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。
9月の予定は感染拡大の状況を踏まえ、後半から開始して行く予定です。
またメルマガにてお伝えして参ります。皆様、心の免疫力を高めてこの状況を乗り切りましょう